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Linux では、CUPS(Common Unix Printig System) が採用されたことによって、家庭用の主流となっているインクジェット プリンターを接続して、より便利に印刷することができるようになっています。日本国内の大手メーカー、Canon と Epson が、Linux対応のプリンタードライバを提供しています。また、オープンソースプロジェクトの Gimp-Print からも様々なメーカーに対応したプリンタドライバを公開しているので、簡単な導入手順を紹介します。
OpenPrinting database - Printer Listings (the Linux Foundation) のページより、簡単に検索可能となっています。プリンターによっては、メーカー製(プロプライエタリな)ドライバー以外にオープンソース なものも提供され ています。
"Under CUPS the PPD files are usually stored as /etc/cups/ppd/<queue>.ppd" - http://www.linuxfoundation.org/en/OpenPrinting/Database/PPDDocumentation
http://solutions.brother.co.jp/support/os/linux/index.html
プリンタドライバのLinux対応版は、下記のURLにて、ダウンロードサービスが行われています。
URL:http://cweb.canon.jp/drv-upd/bj/other.html#linux
対応ドライバーの検索に役立ちます。
LinuxTMソリューション情報: http://www.i-love-epson.co.jp/support/taiou/os/linux.htm
次のウェブページで、ダウンロードサービスが行われています。
URL:http://www.epkowa.co.jp/linux/dl_ink.html
URL:http://www.epkowa.co.jp/linux/index.html
Gutenprint (旧称:gimp-print-cups) とは、オープンソースプロジェクトが開発し公開している CUPS用のプリンタドライバーのことです。このドライバーは、キャノンや EPSON、HP およびその互換機まで広範囲にサポートすることに努めています。
gimp-print-cups provides native CUPS support for a wide range of Canon, Epson, HP and compatible printers.
たいていは Linuxディストリビューターがそれぞれのディストリビューション向けに提供しています。使っているシステムに当初からインストールさ れていない場合に は、APT/YUM/Up2date などのツールでインストールをします。
たとえば、Red Hat Linux 9 でこれを利用したい場合は、gimp-print-cups (4.2.4-5 Fedora Linux:9/stable) を次のようにして追加します。
# apt-get install gimp-print-cups
利用しているディストリビューターから提供されていないような場合には、Gimp-Print から適切なパッケージを探すことができます。
インストールされている gimp-print-cups のバージョンが古いのかもしれません。新しいプリンタを使う場合には、なるべく最新版を入手してください。Gimp-Print- Cups の公式サイトは Gimp-Print です。ドライバーのダウンロードは http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=1537 からできます。
このプロジェクトが公開している Supported Printers というページに最新版の対応状況がメーカー別に掲載されています。
WEB ブラウザーから印刷設定する場合、順番に以下のスクリーンショットを追って行けば簡単に設定できます。(設定例は Canon PIXUS 560i です。)
次も、参照してください。(EPSON PM-740C の場合です。)
Linuxにおけるプリンターの標準化が現在取り組まれています。このオープンプリンティングプロジェクトの成果は、一般公開されてい ます。詳しく は、以下のサイトにあります。
オープンプリンティングプロジェクト(代表:エプソンコーワ株式会社)は、2003年6月よ り「共通の オープンプリンティングシステムの開発」(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「平成15年度オープンソフトウェア活用基盤整備 事業」採択テーマ)を 進めてきました。
以下のURLに開発の概要ならびにその成果物を公開します。(一部引用)
ソースコード openprinting-jp-0.1.1.tar.gz
取扱説明書 manual-1.0.ja.txt
RPMバイナリ openprinting-jp-0.1.1-0.i586.rpm
openprinting-jp-ghostscript-0.1.1-0.i586.rpm
openprinting-jp-xprint-0.1.1-0.i586.rpm
specファイル openprinting-jp-0.1.1-0.spec
Canon LBP-2810
Canon PIXUS850i
EPSON LP-9500C
EPSON PX-V700
Hewlett-Packard LaserJet 4600
Hewlett-Packard LaserJet 5500
※ 詳細は http://www.epkowa3.on.arena.ne.jp/OpenPrintingProject/#a5 参照。
[参照先]
Tested_Printers のページを見てください。
Mozilla/Firefox ブラウザーからウェブ画面の印刷を実行するには、メニュー 印刷 プロパティ より グレースケールとカラーの切り替えをします。
ただし使用しているフィルタドライバによっては、この変更が CUPSに反映されない場合があります。その際は、 http://localhost:631/ を開き、[Manage Printer] > [Configure Printer] より [Output Mode] の設定を変更してみてください。
CUPSドライバーが、OpenOffice Writer で作成した文書のページ設定を読み込むことができず、A4 など他のサイズで印刷を開始してしまうことがあります。
A4 サイズの用紙には、はがき部分の印刷が可能であるにも係わらず、はがきを供給した場合には何も印刷されないという状況が発生することを GNOMEデスクトップで確認できました。これは印刷関連の設定ファイルが正しく読み込まれないことが原因の不具合のようです。
ブラウザー http://localhost:631/ で CUPS の用紙設定を「はがき」に再度指定してください。こうすれば、Openoffice.org にもその設定情報が正しく反映されるようになります(2006.12.16 現在、当方確認)。
この不具合は上記項目の「用紙サイズを「はがき」に設定できないのですが・・?」という場合と大変似ていますが、実際の対処方法が異な るようなので 注意した方が良いでしょう。