- 公式のサイトやフォーラム
- ダウンロード/リリース情報
- MX and MEPIS Community Repository
- 公式のマニュアル類
- MX Linux の日本語入力環境について
- 日本語入力へ切り替えるには?
- Live/インストール DVD/USB のアカウントとパスワード?
- sudo コマンドが使えないようにしたい
- インストールに必要なハードウェア環境は?
- デスクトップ環境の選択について
- 次期メジャーバージョンへのアップグレード方法は?
- MX ツール (MX Tools) について
- Debian に MX ツールを入れることは可能ですか?
- Live USB として便利に使うための色々な Tips & FAQ
- LiveCD あるいは LiveUSB とはどういうものですか?
- Live USB で作成したデータを保存したい
- Live USB にデータが保存できません
- USB メモリに保存した個人データを他の PC で直接読み出すには?
- システム管理するアカントを demo から root へ変更したい
- 詳細オプション (Advanced Options) のパーシステンスとは何ですか?
- MX Live でパーシステンスを利用するときの代表的なタイプ
- Dynamic パーシステンス、Static パーシステンスとは何ですか?
- 保存したはずのシステム設定が次回起動時に反映されません
- 前回起動時と同じロケールで次回以降も自動的に起動させるには?
- MX パッケージインストーラの挙動を変えるには?
- systemd を有効にできますか?
- MX Respin(非公式スナップショット)について
- ニュース記事など (外部リンク)
MX Linux 21 リリース情報
https://9to5linux.com/systemd-free-mx-linux-21-officially-released-based-on-debian-gnu-linux-11-bullseye
https://mxlinux.org/blog/mx-21-wildflower-released/
ダウンロード関連の各種リンクの掲載ページ - https://mxlinux.org/download-links/
このページでは Xfce、KDE、Fluxbox など様々な公式リリース版の紹介と、ダウンロードした ISO ファイルから Live USB を作成する複数の方法がまとめられています。世界各地のミラーサイトへのリンクも載っています。日本国内ミラーにについては、下記のリンク参照。
"Our Packaging Team now supports MX as the Community Packaging Team did for MEPIS for many years, with backports of newer packages and debian builds of wanted packages that are not yet in debian, as well as some custom MX utilities."
"The currently supported releases are MX-21 (bullseye based), MX-19 (buster based), & MX-17/18 (stretch based). If you are using MX Linux you will, of course, already have the appropriate repositories installed. But since MX-Linux is built on Debian stable some users of Debian & other Debian based distributions have been known to utilize our packages. We list the repository locations here for the convenience of those who wish to (at their own risk) do so."
関連外部リンク:最小要件 Minimum • A CD/DVD drive (and BIOS capable of booting from that drive), or a live USB (and BIOS capable of booting from USB) • A modern i686 Intel or AMD processor • 1GB of RAM memory • 6 GB free hard drive space • For use as a LiveUSB, 4 GB free. 推奨要件 Recommended • A CD/DVD drive (and BIOS capable of booting from that drive), or a live USB (and BIOS capable of booting from USB) • A modern i686 Intel or AMD processor • 2 GB of RAM memory or more • At least 20 GB free hard drive space • A 3D-capable video card for 3D desktop support • A SoundBlaster, AC97 or HDA-compatible sound card • For use as a LiveUSB, 8 GB free if using persistence.出典: https://raw.githubusercontent.com/MX-Linux/mx-docs/master/mxum.pdf
Debian の安定版に追従して普段のバージョンアップを行います。通常のマイナーアップデートに対応しています。サポート期間は Debian の期間と同じなので、リリース後、最大5年間はサポートが継続します。
ただし、次期メジャーバージョンへのアップグレードに対しては、不具合が生じても公式にはサポートしません。つまり、パソコンの耐用年数を考慮すると十分とはいうものの、同じパソコンを使い続けた場合、5年毎に新規インストールすることになります。これは MX Linux 特有のシステム設定が影響を与えるためです。
そういった理由からアップグレードは推奨されていない方法ですが、ある程度慣れたユーザーに向けてアップグレードの手順が紹介されています。次のウェブサイトをご覧ください。Upgrading from MX-19 to MX-21 without reinstalling
https://mxlinux.org/wiki/upgrading-from-mx-19-to-mx-21-without-reinstalling/
MX Linux を利用するとき、最も特徴的なものが MX Linux のみで提供される MX ツール (MX Tools) という名前が付けられた一連のシステムツールです。そのうちのいくつかを紹介します。
Format USB(USB フォーマッタ)- これはUSBメモリの初期化ツールです。解説ページ。Debian User Forums大まかにいうと、MX リポジトリを APT に追加すれば可能になります。しかしながら、システム設定を大幅に変更(カスタマイズ)することになるので、もし将来、次期安定版へのアップグレードを検討している場合は、移行時に問題が起きるかもしれません。
Topic: Adding MX Linux tools to Debian
https://forums.debian.net/viewtopic.php?t=146083
手間をかけて Debian に MX ツールを入れることは可能ですが、これは視点を変えて見ると、MX Linux をインストールした上で Debian の資産を利用するのと結局は同じことだと言えるでしょう。なぜなら、MX Linux と Debian は基本的なリポジトリを共有しているからです。
Live CD は従来から各種のディストリビューションから提供されていますが、パソコンへインストールする前段階のテスト用途という意味合いが強かったように思われます。このデモ用の環境で作成した文書や画像、ビデオファイルは RAM 上のデータとして一時的に保存されているだけなので、パソコンをシャットダウンすると全て消えてしまいます。そのため、どうしても作成データ残したい場合は外部メディアへ退避する必要があるといった面倒な作業が必要でした。その準備が用意できていない環境ではデータ保存は困難です。
ところが、MX Linux では従来のような書き込み不可能 (read-only) な Live CD/USB とは異なって、書き込みも可能 (writable) なフル機能を持つ Live USB を提供しています。この書き込み可能な Live USB 作成するには、MX Live USB Maker を使ってください。MX Live USB Maker は MX Linux 専用の Live USB 作成ツールです。
したがって、それ以外の Linux ディストリビューションの ISO イメージファイルからはこうしたフル機能の Live USB を作成することができません。読み取りだけが可能な Live USB だけにしか対応しません。
それでもデータの保存ができない場合は、データの保存場所(ディレクトリ)を間違っている可能性がありす。正しく作成された MX Live USB では、ユーザーのホームディレクトリである /home/demo の中に Live-usb-storage という特別なディレクトリが自動的に作成されます。この場所へデータを保存してください。この場合、Live-usb-storage は /home/demo にリンクしているので、実質同一です。データの実体は、/live/boot-dev/Live-usb-storage/demo に置かれます。
上記の条件に当てはまらないときは、それ以外の場所、たとえば /home/demo 直下にデータを一時保存しても、シャットダウン後には消えてしまいます。初めてライブ USB を起動すると、システム設定を含めたすべての操作権限が demo ユーザーに与えられます。
しかし、MX Tweak を使って操作の振る舞いを制限することで、他のユーザーが勝手に設定変更しないようにできます。特に、パーシステンスを有効にしてパスワードを設定した場合、この機能を利用すると便利です。
パーシステンス(persistence)という用語はつふう「永続性」と訳されますが、ここで指しているパーシステンスは、具体的にはデータ保持(保存)が可能だと意味です。一般的なライブ USB では、電源を切ればデスクトップ上のシステム設定やデータが全て消えてしまいますが、このオプションを使うとすべて USB メモリの中に保存できます。次回起動したときにも、直前の稼働状態を再現できるという便利な機能です。前回インストールしたソフトウェアやアップデートも USB メモリの中にそのまま保存します。
パーシステンスには5種類の選択肢が用意されています。次項でそれどれの違いを説明しているので、自分の利用目的に適した種類を選択してください。たとえば persist_all ではシステム変更とユーザデータの一切が USB メモリに保存できます。
persist_all の既定値は以下のとおりです(カスタムオプションで変更可)。このタイプのパーシステンスオプションを設定した場合、直後の再起動時に設定画面が自動的に立ち上がります。その際、ユーザーは対話形式で設定作業を行ないます。これは、質問項目から選択するだけの簡単な作業です。既定値のとおりパーシステンスの設定を行ないたいときは、16 GB 以上の USB メモリを用意してください。
MX Live が用意している代表的なタイプ(種類)には、以下のタイプがあります。
1. Home パーシステンス
このオプションでは demo ユーザーのホームディレクトリ /home にあるデータのみを保存します。ユーザーが独自に作成した環境設定(個人設定)も保持できます。したがって、root 権限が必要となるシステム規模で変更やパッケージのインストールなどは保持(保存)できません。
root 以下のシステムファイルの変更を一切許可しないので、外部からの干渉からシステムを保護したい場合、セキュリティ上で最も強固な Live USB 環境を実現できます。
2. Root パーシステンス
このオプションは Home パーシステンスとは対照的です。ユーザーが行なった root 以下のシステム設定の変更をシャットダウン後もすべて保持できます。root 権限を使って行なったパッケージの更新作業も保持可能です。さらに、システム更新を保存するか保存しないかという persist-save オプションが用意されています。各種データの保存はシャットダウン時または次回起動時に行なわれ、保存作業は自動モードか手動モードを選択できます。
3. Static Root パーシステンス
このオプションではシステム上の変更は RAM 上で行ないません。変更の都度、USB メモリや HDD などのパーシステンスデバイスへ書き込みます。したがって、上記のタイプより処理速度が低下する欠点がありますが、逐次処理できるためデータを失う危険性を回避することができます。デバイスの空き容量が不足すると書き込めなくなるので、そのことに気をつける必要があります。
出典/参考外部リンク:
-- https://download.tuxfamily.org/antix/docs-antiX-17/FAQ/persistence.html
-- https://github.com/BitJam/antiX-Gfxboot/blob/master/Help/MX/en.html
サイト内資料ページ: en.html#persist+frugal
Dynamic パーシステンスは「動的永続性」、Static パーシステンスは「静的永続性」という訳語を当てるのかもしれませんが、これでは理解しにくいと思います。
Live USB においては、RAM に一時的保存した情報をシャットダウン/再起動時に USB メモリに書き込んで保存することが動的永続性だといえます。動的永続性では、保存を行なわない限り、一時的保存したデータは消去されます。一方、静的永続性においては書き込んだデータはその都度、永続性デバイスに保存するのでデータの損失をより回避できます。その結果、ユーザーにとって利便性が向上します。
システムデータは動的永続性または静的永続性を選択出来ますが、ユーザーが自分のホームディレクトリ /home/demo/ に保存したデータは常に静的永続性です。そして、MX Linux 環境で作成した Live USB では書き込み可能な機能を持つ Live USB が作成可能なので、パーシステンス設定の有無に関わらず、 /home/demo/Live-usb-storage にあるデータはシャットダウン後も保存できます。
しかし、次回起動時以降もパーシステンスを維持するには、保存オプション (Save Option) を使用してください。保存オプションを有効にしないと、パーシステンスは一度限りとなって、次回起動時には自動的に解除される仕組みになっているようです。パーシステンスが働かないと、別の領域に保存されたシステム設定が読み込まれなくなるので、デスクトップが立ち上がっても全く反映されないことになります。この振る舞いの違いには十分注意が要ります。
したがって、保存オプション (Save Option) を有効にしなかった場合には、いったんシャットダウンし起動時の詳細オプションで「保存オプション」を有効にしてから再起動してください。今度はシステムの設定変更が起動後に反映されるはずです。
なお、/home/demo/Live-usb-storage にあるユーザのデータはすでに説明したように保持されるので、この保存オプションの有無とは関係ありません。
この設定を記憶させるには、起動時の詳細オプションを開き、その中に含まれているセーブオプション(保存オプション)を有効にします。ロケール以外の起動パラメータについてもこのオプションで固定できます。ただし、セーブオプションはライブ USB として運用するときにしか機能しません。
ところで、このMXPIの挙動を管理する設定ファイルが /usr/share/mx-packageinstaller-pkglist/ 以下に存在します。アプリケーション毎に設定ファイルが用意されており、テキストエディタで編集可能です。したがって、予め任意のパッケージを追加したり削除しておくことができます。
ただしこれはインストールしたシステムに限ります。ライブ USB の場合、このオプションが使えません。
Enabling systemd
When the GRUB screen is displayed at the very beginning of the boot process, click on Advanced options… and select to use systemd. Use MX Boot Options to make this the default. (対訳:OS 起動処理の最初期で GRUB 画面が表示されたら、Advanced options...をクリックし、systemd を使用するように選択します。MX Boot Options を使うと、これをデフォルトにすることができます。
systemd-sysv をインストールすれば、sysVinit オプションを完全に削除できます。systemd-sysv をインストールすることで、/sbin/init が systemd へのシンボリックリンクに置き換わります。元の動作に戻すには、このパッケージを削除してください。systemd のみのセットアップの唯一の欠点は、MX ライブシステムが100%動作しないことです(スナップショットと LiveUSB のパーシステンスが動作しません)。
https://mxlinux.org/wiki/system/systemd/
こちらでも、MX Minimal をベースにした MX Respin というスナップショットを作成してみました。日本語入力環境が最初からインストール済みの日本語版です。Live CD/USB かつインストール用として使えます。次の複数のアドレスからダウンロード可能です。
https://linux.sakura.ne.jp/mx-respin-iso/
https://sourceforge.net/projects/mx-respin-iso/