Last updated: 2022/05/03 16:23 JST
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フリーフォント
このページは自由に使えるオープンソースのフォントを中心に、あれこれまとめています。
フリーフォントについて
無料かつ自由に使える各種フォントが配布されるようになったので、Linux 環境でほぼ自由自在に文書を作成できる状況にあります。
お使いの Linux
ディストリビューションに、こうしたフリーなフォントを組み込んで利用できます。フォントについては、人によって字体の好みが分
かれることがあるので、今使っているフォントに不満があるのなら、気に入ったフォントを探してみるのも面白いと思います。
インターネット上やパソコン関係のショップでは数多くのフォントが流通していますが、特に日本語用フォントの場合は、著作権との関係
上、配布等利用 条件を定めているライセンスに気を付けて使用する必要があります。Windows や Mac OS、他の Linux
ディストリビューションに組み込まれているフォントを勝手にコピーして自分のパソコンで使用することは、法律上問題が生じるかもしれませ
ん。
このページで紹介する「フリーフォント」は、基本的に自由に利用できる日本語フォントで、ライセンス上の制約が特にないものを中心に取
り上げます。 General Public License (GPL)
のもとで配布されるフォントであれば、再配布は自由に無償で行うことができますし、また、自由に拡張・改造等を行うことも可能です。一部
には、その利用条件に制限のあるフリーフォントもあります。
フォントの基礎知識
フォント関連の基礎知識 というサイトがあります。「UNIX USER 誌2004年3月号のフォント特集」のオンライン版です。
フォントに関する全般的な話題を分かりやすく解説してあるので、理解を深めたい方にはおすすめの
ページです。
「フォント問題」について
ごく最近(2003年あたり)まで、「東風フォント(Kochi Gothic と Kochi Mincho
の総称)」が存在し、事実上フリーフォントの代表として利用されていました。しかし、ライセンス上の問題が発生し、突然配布が中止されま
した。近年発生したこの一連の「フォント問題」については、次のアドレスをご覧になるばすぐ分かるようにまとめられています。
http://wiki.fdiary.net/font/?stolenbitmap
その後、内田さんが、日立さんとフォント開発についての契約を、2003年10月26日付で締結されました (http://wiki.fdiary.net/font/?stolenbitmap)
ので、XANO明朝フォントは現在のところ、有力なフリーフォントのうちのひとつとして考えて良いかと思います。
さらに、2004年に情報公開され、その後入手可能となった
IPAフォントがあります。ゴシック体、明朝体、プロポーショナル体それぞれが高品位なフリーフォントです。
フ
リーフォントの紹介
IPA フォント
2019年12月現在、IPAフォントには利用目的に応じて複数の系統と字体(「バリエーション」と呼ぶべきもの)が公開されているので、そ
れぞれについて説明します。
当初 IPA
より一般公開されたフォントは、次の画像のようなイメージです。固定幅(=等幅)の書体とプロポーショナル(=可変幅)の書体とでは文字間隔が微妙に違う
のがよく分かると思います(ゴシック体の例)。
これらのフォントは、「一般利用者向けIPAフォント」という特別な扱いで公開されました。
「IPAでは、2003年末より、IPAが全権利を所有する「IPAフォント※」を公開して参りました。これまで、同フォントはIPAが
支援したプロジェクトで開発された成果物であるソフトウェアの活用を目的として配布しており、それ以外の利用については対応しておりませんでした。今般、
IPAフォントのよりいっそうの活用を図り、多くの方々の日本語表示環境で、高品質のフォントを活用していただけるよう、一般利用者向けの使
用許諾条件を定め、 それに基づいて配布致します。」ということになりました。
その後、2010年2月、IPAexフォント(IPAex明朝と IPAexゴシックの2種類のフォント)が新たに公開されました。
・IPAexフォント ダウンロードページ
https://ipafont.ipa.go.jp/old/ipaexfont/download.html
フォント名 ファイル名 書体
IPAex明朝 ipaexm.ttf 明朝体
IPAexゴシック ipaexg.ttf ゴシック体
『IPAexフォントは、和文文字(仮名や漢字など)は固定幅、欧文文字は文字幅に合わせた変動幅を基本とした実装を行い、日本語文書作成の
利便性の向上を目指したフォントです。
なお、過去のシステムとの互換性を求める場合には、欧文文字、和文文字ともに固定幅の「IPA明朝」と「IPAゴシック」、欧文文字、和文文
字ともに変動幅の「IPA P明朝」と「IPA
Pゴシック」の4種類のフォントをご利用になることもできます。』という説明がなされています
(出典:
https://ipafont.ipa.go.jp/)。
さらに引き続いて、2019年5月、IPAmj明朝フォントがリリースされました。このフォントは、人名の表記等で、細かな字形の差異を特別
に使い分ける 必要のある業務等(官庁の戸籍事務や住民台帳作成等)での活用を想定しています。このため、通常の文書作成等には
IPAexフォントの利用が推奨されています。(参照
https://mojikiban.ipa.go.jp/1300.html
および
https://mojikiban.ipa.go.jp/3646.html
)
フォント名 ファイル名 書体
IPAmj明朝 ipamjm.ttf 明朝体
[Debian 関連情報]
Debian では、以下の専用のパッケージが用意されています(2009-05-10 現在)。不安定版の non-free
セクションにありますが、フォントパッケージはシステムに依存しないので、安定版にも直接インストールできます
*1。
関連ニュース
[過去の情報] (リンク切れが多数あります。Internet Archive (Wayback Machine) https://archive.org/ が利用できます。)
旧 IPAフォント(IPAフォント付きGRASS国際化版)
http://www.grass-japan.org/FOSS4G/readme-grass-i18n-ipafonts.eucjp.htm
この旧 IPAフォントも引き続き配布されています。ただし、ライセンスは以下のままで変更はありません。-- IS X
0208:1997準拠。
IPAフォントは次の5書体です。(tar.gz ファイルを展開してできた fonts フォルダ内に生成されます。)
・ipag.ttf ゴシック体 IPAフォント(1フォントバージョン添付)
・ipagp.ttf ゴシック体プロポーショナル IPAフォント
・ipagui.ttf ゴシック体UI IPAフォント
・ipam.ttf 明朝体 IPAフォント
・ipamp.ttf 明朝体プロポーショナル IPAフォント
- このパッケージは、 Redhat Linux 9 でコンパイルされています。(GRASS i18n readme)
Build environment:
This binary code was compiled on Redhat Linux 9.
- license-ipafonts.eucjp によれば、このフォントのライセンスは以下の通りです。
1)使用者は、当該ソフトウェアの再配布に同梱し、かつ本条件を添付す
る場合に限り、フォントを再配布できます
2)使用者は、再配布に当たり、このフォントがIPAフォントであること
を明示しなければいけません
3)1)2)に関しては、IPAフォントまたはその派生物を改変して再配
布する場合にも適用されます
Index of
/Linux/suse/suse/i386/10.0/SUSE-Linux10.0-GM-Extra/suse/i586
には、SUSE Linux10.0 用 RPM パッケージがあります。
IPAGothic-001.000-13.i586.rpm
IPAMincho-001.000-13.i586.rpm
IPAPGothic-001.000-13.i586.rpm
IPAPMincho-001.000-13.i586.rpm
IPAUIGothic-001.000-13.i586.rpm
Takao フォント
Takao フォントは、コミュニティによって開発されている IPA フォントの派生版です。IPA
フォントに細かな修正が加えられています。修正や改変を行った場合、それを IPA
という名称で再配布することが許諾されないため、Takao
という別の名称で公開・配布されています。ゴシック体と明朝体があり、それぞれに等幅フォントとプロポーショナル・フォントが用意されています。
詳しくは公式サイト
https://launchpad.net/takao-fonts
を見てください。
Noto フォント
Noto
フォントは日本語だけでなく、アジアや西欧、アフリカなどの諸言語に対応可能な一貫性を有するフォントとして開発されました。これら一連のフォント群
(フォントファミリー)を一括して単に「Noto」と名付けていて、これは 'The name "Noto" is shorter
for "No Tofu".' というところに由来します。Tofu
とは専門用語の「豆腐」、すなわち文字化けのことです。Google社と
Adobe社が共同で開発された無料のフォントです。日本語向けフォントセットには、Noto CJK JP
というフォント名が与えられています。ゴシック体には「Source Han
Sans」や「源ノ角ゴシック」、明朝体には「源ノ明朝」という別名が付けられています。以下のとおり複数の日本語書体が用意されています。
Noto Sans CJK JP 基本のゴシック体フォント
Note Serif CJK JP 明朝体(セリフ)フォント
Note Sans Mono CJK JP 固定幅ゴシック体フォント
Note Serif Mono CJK JP 固定幅明朝体フォント
加えて、Thin(極細)、Light(細字)、DemiLight(中細)、Regular(標準)、Medium(中太)、
Bold(太字)、Black(極太)の7種類のウェイト(太さ)を選択できると公表しています。
[プレスリリース]
*「オープンソースの美しい Noto フォントファミリーに日本語、中国語、韓国語が加わりました。」- 2014-07-16
https://developers-jp.googleblog.com/2014/07/noto.html
*「Noto Serif CJK が登場!」- 2017-04-04
https://developers-jp.googleblog.com/2017/04/noto-serif-cjk-is-here.html
*「Source Han Sansの紹介:オープンソースのPan-CJK書体」- 2014-10-23
https://blog.typekit.com/alternate/source-han-sans-jp/
*「源ノ明朝 オープンソース Pan-CJK 書体」
https://source.typekit.com/source-han-serif/jp/
公式サイト:
https://www.google.com/get/noto/
さわらびフォント
フリーなライセンスで提供している日本語フォントです。ゴシック体と明朝体の2種類のフォントが公開されています。2019年12
月現在、第二水準以上の漢字をさらに収録数すべく開発中とされています。用途が通常の文書作成であれば、すでに十分すぎる程の語彙が収録
されています。
さわらびゴシック sawarabi-gothic
さわらび明朝 sawarabi-mincho
さわらびフォントの公開サイト
https://sawarabi-fonts.osdn.jp/
IPA モナーフォント
これは、Windows OS で標準的に使用されている MS Pゴシック・MS
P明朝の幅に合わせて特に改変された書体です。そのため、Windows
と併用する環境では最も違和感無く利用できます。IPAモナーフォントには、IPAフォント同様、5つの書体が用意されています。入手
は、それぞれのディ ストリビューション配布元または http://www.geocities.jp/ipa_mona/index.html
から可能です。
『アスキーアートがなるべくズレないように IPA Pゴシック を MS Pゴシック の幅に合わせたもの、および IPA P明朝
を MS P明朝の幅に合わせたものを配布しています。東雲フォントをもとに作られたモナーフォントと同じ発想で作成しました。
IPAモナーフォントは、以下のフォントを組み合わせて作成したものです。
- IPAフォント
- さざなみフォント
- モナーフォント
- M+フォント
各フォントの著作権やライセンスについてはアーカイブ中のドキュメントを参照してください。
IPAモナーフォントは、IPAフォントのライセンス条項に従いHP Vector
Driverに同梱して配布しています。再配布条件はIPAフォントに準じます。』 (以上、http://www.geocities.jp/ipa_mona/index.html
より引用。)
UmePlus フォント
UmePlus とは、梅フォントと M+ フォントを組み合わせた日本語フォントです。
"UmePlus fonts are modified Ume
and M+ fonts for Japanese."
umeplus-gothic.ttf ゴシック体
umeplus-p-gothic.ttf ゴシック体プロポーショナル
関連情報
M+ (エムプラス) フォント
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/
M+ OUTLINE FONTS
はコンピュータや携帯端末機などの画面表示から商業デザインまで、改変後の再配布も含めて自由なライセンスで公開しているアウトライン
フォント(TTF) です。
VL ゴシックフォント
「M+ FONTS PROJECT による M+1C および M+1M
フォントを英数字、かな、および一部の漢字に使用し、不足部分として Electronic Font Open Laboratory
による さざなみゴシックフォント をベースに Project Vine が改変し漢字部に使用したゴシック体の日本語 TrueType フォント」です。-http://dicey.org/vlgothic/
("Japanese TrueType font from
Vine Linux. ttf-vlgothic is beautiful Japanese free Gothic TrueType font based on
ttf-sazanami-gothic and mplus font developed by Project Vine.")
- 可変幅フォント
VL PGothic | VL Pゴシック
VL-PGothic-Regular.ttf
- 等幅フォント (Mono-space)
VL Gothic | VL ゴシック
VL-Gothic-Regular.ttf
【補足】 Debian Etch / Lenny
の標準フォントとして採用されました。ただし、等幅フォントの数字は独特の字体なので好みが分かれるところです。標準フォントとして利用しないときは、
次のようにして削除すれば他の任意のフォントへ容易に変更できます。ただ、Debian 10 (buster)
でも標準で採用されているように、実用上支障ないほどに完成されたフォントといえます。
# apt-get remove ttf-vlgothic
代替東風フォントからの改称です。由来:波のように広がっていくといいな、という期待が込められているようです。( http://wiki.fdiary.net/font/?kochi-alternative
)
- 一時配布先: http://sourceforge.jp/projects/efont/files/
sazanami-20040618.tar.bz2 8.3 MB 2004-06-18 08:09
- アウトラインフォントとしての特徴を引用しておきます。
明朝体
- 仮名、英数字:従来の東風明朝
- ギリシャ文字、キリル文字:内田さん製作の拡張フォント
- それ以外:和田研明朝
ゴシック体
- 仮名、英数字:従来の東風ゴシック
- ギリシャ文字、キリル文字:内田さん製作の拡張フォント
- それ以外:和田研ゴシック (JISX0208 分)、和田研丸ゴシック (JISX0212 分)
- 関連情報
sazanami
フォント公開開始-kanou 氏によれば、「今回のリリースは試験的なものであり、さまざまな環境で
使用して、技術的不具合を洗い出すことが主な目的」であると書いておられます。
README ファイルには、次のとおり説明があります。
「文字の構成的には東風フォント代替フォントとほぼ同じですが、スケルトン定義
データにまで遡った誤字の修正が行われています。将来的には、プログラムの改善
により、漢字デザインの品質向上を図っていきたいと思います。」
東風フォント代用品(代替東風フォント) [kochi-substitute]
- 代替東風フォント
このフォントには、ゴシック体と明朝体の両方を含んでいます。現在、広く使われているフリーフォントです。ただし現実には開発が中止
されていて、すでに 「さざなみ」に置き換えられています。
(最新版) kochi-substitute-20030809.tar.bz2 8.5 MB 2003-08-09 01:57
2004-05-19
付けの狩野氏コメントによれば、新しいフォント名として「さざなみ」を採用することにされたそうです。商標の問題が新たに見つかるな
どの問題がなければこ の名前でいくつもりです、と書かれています。(http://wiki.fdiary.net/font/?kochi-alternative
より)
XANO 明朝フォント
QANO 明朝フォント
青柳衡山フォント
青柳衡山フォント2は、
書家の青柳衡山先生が作成された毛筆フォントです。JIS漢字第二水準まで対応しています。
モトヤシーダー
利用が個人用途に限られたり、再配布や商業利用が不可などいろいろと制限がありますが、無料で配布されているフォントです。特に、提供
されているゴシック体は非常に鮮明で高品質なものなので、システムで使用しているOSに関わらず利用価値が高いと思われます。
ただし無償版の配布形態は Windows/Mac
用に限られているので、Linuxで利用するにはちょっとした工夫が必要です。ファイル形式が .exe なので、Windows
パソコンで展開し、その際作成された .TTC ファイルを適切なディレクトリーに追加すれば、たいてい利用可能となります。.TTC
ファイルのアイコンが ? マークとなってしまうことがあります。(Red Hat Linux 9
では、アイコンも正常に表示され問題は生じません。)
FS フォント
http://x-tt.sourceforge.jp/fs_fonts/
フォ
ントのインストール方法やその設定など
フォ
ントのインストール
一般的な方法としては、次の3つの方法が考えられます。使っているシステムで都合の良い方法を選択してください。
1. /usr/X11R6/lib/X11/fonts/Type1 ディレクトリーにフォントを追加します。X Input
Method を利用している場合、フォントはこのディレクトリーを参照します。
2. /usr/share/fonts/ja/TrueType
ディレクトリーにフォントを追加します。
3. ファイル・ブラウザーより場所バー fonts:/// を開いて、そのフォルダに追加(コピー)します。GNOME
デスクトップでは、Nautilus が ~/.fonts (すなわち /home/hoge/.fonts)
ディレクトリーを自動的に作成し、そのフォルダにフォントを追加してくれます。マウスを使っての「ドラッグ&ドロップ」の操作が
可能です (root での操作は必要ありません)。
.fonts フォルダを直接作成し、そのフォルダにフォントを追加しても同じ結果になります。
[注意] この場合、新しいフォントは /usr/X11R6/lib/X11/fonts/Type1 や
/usr/share/fonts/ja/TrueType
に追加されるわけではありません。ところが、文書作成ソフト OpenOffice.org の古いバージョンの中には、.fonts
の設定を読み取ることが可能な仕様となっていないことがあったようです。その場合、OpenOffice.org
でも利用可能とするためには、上記 1 または 2 の方法でインストールする必要がありました。OpenOffice.org 2.0
以降のバージョンではこの問題は生じません。なお、.fonts にフォントを追加せず、ユーザの
<openoffice_dir>/share/fonts/truetype ディレクトリーに追加する方法もあります。
フォントの設定は、ユーザーのホームディレクトリにある .fonts-cache
ファイルに反映されることになります。ディストリビューションによっては、フォントを扱うディレクトリー名が相違していることがありま
す。Red Hat 系(Fedora Core/RHEL などを含む)では、ここで説明している通りです。Debian
では、/usr/share/fonts/truetype/ 以下のディレクトリーにあります。
Linux
ディストリビューションによっては、独自にパッケージ化されたフォントセットがオプションで配布されています。その場合には、apt /
rpm といったシステム管理ツールでインストールすれば、フォントのインストールが全て自動的に行われれます。参考までに、以下は
Debian 10 で Noto CJK JP フォントセットをインストール場合の方法です。
# apt install fonts-noto-cjk
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
提案パッケージ:
fonts-noto-cjk-extra
以下のパッケージが新たにインストールされます:
fonts-noto-cjk
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
54.3 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 88.8 MB のディスク容量が消費されます。
Debiina GNU/Linux 10
の場合であれば、以下のようなパッケージ名で多くのフォントが提供(配布)されています。font
というキーワードでパッケージを探すと、他にも色々なフォントを見つけることができます。
fonts-hanazono
fonts-ipafont
fonts-ipamj-mincho
fonts-misaki
fonts-mona
fonts-motoya-l-cedar
fonts-mplus
fonts-sawarabi-gothic
fonts-seto
fonts-takao
fonts-umeplus
fonts-vlgothic
フォントの設定
新しいフォントを実際に利用するためには、インストール後それぞれのアプリケーションでフォントの設定変更を行う作業が必要です。
GNOME や KDE
といった統合デスクトップ環境では、付属のフォントマネージャーで一括変更することが可能です。システムのユーザーインターフェース
(UI)に係わるよう
な大幅な変更をしたいか、あるいは、ブラウザやテキストエディタなど、特定のアプリケーションで使用するフォントを変更したいかによっ
て、設定方法を選択 します。
- システムレベルでの変更は、GNOME や KDE付属のフォントマネージャーで行えます。
デフォルトのフォントはそのシステムで最適なフォントとして予め調整されていることが多いので、別のフォントに置き換えた場合、文字
幅や書体等で統一感を 損なうことがあります。たとえば、GNOME/
MATEデスクトップ環境の場合、コントロール・パネルのフォント設定より、次のように標準で使用するフォントが変更できます。
- ブラウザの標準フォントの変更は、そのブラウザの設定ツールで個別設定します。
特定のアプリケーションで使用するフォントを変更するだけですから、他のアプリケーション使用時やシステム全体への影響はありませ
ん。下記のスクリーン・ショットは、Firefox 68.0.3 における設定例です。
フォ
ント・ビューア
フォント・ビューアは、実際のフォントのイメージをデスクトップに表示するソフトウェアです。GNOMEデスクトップには、「フォン
ト・ビューア」 として gnome-font-viewer が用意されています。
$ gnome-font-viewer hoge.ttf
用法: gnome-font-viewer フォントファイル
例:$ gnome-font-viewer ./.fonts/ipag.ttf
フォントファイルを直接マウスで右クリックしても表示可能です。
KDEデスクトップ向けの同様なソフトウェアに、kFontViewer
があります。
システムのフォント情報を知る便利なコマ
ンド
パソコンのフォント設定状況をつかみたいときは、fc-match や fc-list
コマンドを使うと便利です。以下コマンドの出力例を載せておきます。
$ fc-match monospace
VL-Gothic-Regular.ttf: "VL ゴシック" "regular"
$ fc-match serif
fonts-japanese-mincho.ttf: "IPA明朝" "Regular"
$ fc-match sans:lang=ja
VL-Gothic-Regular.ttf: "VL ゴシック" "regular"
$ fc-match sans:lang=en
DejaVuSans.ttf: "DejaVu Sans" "Book"
$ fc-list :lang=ja
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-mincho/ipamp.ttf: IPA
P明朝,IPAPMincho:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipag.ttf:
IPAゴシック,IPAGothic:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/vlgothic/VL-Gothic-Regular.ttf: VL
ゴシック,VL Gothic:style=regular
フォント関連情報
フォント関連リンク
日本語フォントのインストール手順を紹介したページを設けています。詳しくは、LinuxTips?
を見てください。重複する部分がありますが、以前紹介目的で書き下ろした
ページもあります。
参考 - 外国語フォントについて
JIS 漢字コード、常用漢字 に関すること(資料編)
常用漢字
「一般の社会生活における、現代国語表記上の漢字使用の目安」として、1981年10月1日に内閣告示された、「常用漢字表」に盛り込ま
れた1945字で す。
教育漢字
「小学校の各学年で教えるべきもの」として、「小学校学習指導要領」の付録、「学年別漢字配当表」に盛り込まれた漢字。俗に「教育漢字」
とも呼ばれます。
1958年の制定以来、1968年、1977年、1989年の追加・改訂を経て、現在は1006字となっています。
人名用漢字
「常用漢字表に掲げる漢字、片仮名または平仮名に加え、子供の名前に用いることのできる文字」として定められた漢字です。
1951年の内閣告示以来、1976年、1981年、1990年、1997年の追加・改訂を経て、現在は285字となっています。
当用漢字
「一般社会で使用する漢字の範囲を示すもの」として、1946年1月16日に内閣告示された、「当用漢字表」に盛り込まれた1850字で
す。
[別添参考]
1.文字コードについて
文字コードは一つの文字に対し、一つのコードを付与したものです。コードを指定するれば文字 が一つに決定
されます。電子的な情報交換においては、このコードにより情報交換が行われています。
「経済」を例にとると、それぞれ文字に次のようなコードが付与されています。
文字 コード(シフトJISによる表現)※
経 8C6F
済 8DCF
※コード表現には幾つかの種類がありますが、このコードはシフトJISによる表現です (JISには他に3通りのコード化方法があります)。
2.JIS漢字コード表について
今回の検討の対象とした漢字コードに関するJISは次の2規格です。
・JIS X0208 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合
・JIS X0213 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合
JIS X0208は、第1水準漢字及び第2水準漢字(合計6,335文字)を規定したもので、1978年に制定されました。JIS
X0213は、JISX0208を拡張する規格であり、JIS
X0208の第1水準漢字及び第2水準漢字に加え、第3水準漢字及び第4水準漢字を規定しており総計10,050字の漢字コードを規
定しています。この JIS X0213は、2000年に制定されました。
なお、JIS X0208はJIS X0213に比べ制定が相当早かったことから、JISX0213に比べ広く普及しています。
3.JIS X0213の最近の改正について
JIS
X0213は、平成16年2月20日に表外漢字字体表(平成12年国語審議会答申)に対応するための改正を行っています。改正は主
に、JISの例示字体 (規格票に印刷している漢字の形)を表外漢字字体表が定めた字体に改めるものでした。
この変更内容については、経済産業省のホームページ(http://www.meti.go.jp/)
内に掲載されている平成16年2月20日付けの報道発表を参照してください。
4.人名用漢字に対するJIS漢字コード表の対応について
JIS漢字コード表が制定された後、人名用漢字は次のように改正されています。
・昭和56年人名用漢字 54字追加 → 昭和58年JIS改正(4字追加)
・平成2年人名用漢字118字追加 → 平成2年JIS改正(2字追加)
・平成9年人名用漢字 1字追加 → 改正なし(既にJISに含まれていた)
・平成16年人名用漢字488字追加 → 改正なし(既にJISに含まれていた)
5.人名用漢字とJIS漢字コード表の水準との関係について
JIS漢字コード表には、情報機器における実装の規準となる四つの水準を設けています。人名 用漢字
(983字)の水準ごとの字数は、次のとおりです。
第1水準 685字
第2水準 191字
第3水準 107字
第4水準 0字
合計 983字
※第1水準漢字及び第2水準漢字しか実装していない情報機器では、107字の人名用漢字につ いて情報交換 が行えないことになります。
6.日本工業標準調査会標準部会情報技術専門委員会
日本工業標準調査会は、工業標準化法(昭和24年法律第185号)に基づき設置された審議会 で、日本工業
規格(JIS)の制定、改正などを審議します。標準部会情報技術専門委員会は、情報技術分野を専門的に審議するため日本工業標準調査
会の下部に設置された組織です。
日本語フォントのエンコードに関する話題
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