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この場合、USBデバイス(キーボードあるいはマウス)が自動設定できないために、その後の作業が停止された可能性が高いと思われま す。この際には、次のようなテキストメッセージで中断します。
usb-uhci,c: UHCI at I/O xxx,IRQ xxx
usb-uhci,c: Detected xports
リセットボタンを押してシステムを再起動させ、boot: linux nousb オプションを試してください。解決できる場合があります。
はい。メイン・メニュー(足のアイコン) >システム設定 >「アプリケーションの追加/削除」を選択するとプログラムの一覧が表示されます。メッセージに従って必要なプログラムを選択し、追加や削除を行ってくだ さい。KDEデスクトップ環境がインストールされていないシステムでは、ここから追加インストールすることができます。
先に「アプリケーションの追加/削除」画面を立ち上げずに、インストールCDを直接 CD/RW ドライブに挿入した場合には、「/mnt/cdrom/autorun を実行しますか」と尋ねられるので 、「はい」を選択して作業を進めてください。この方法でも構いません。
なお、インターネットに接続できる環境では、このページで紹介しているように Up2Date や YUM、APT を用いると、その時点で利用可能な最新のプログラムが追加できます。
[A] Up2Date の利用
Up2Date を利用することが可能です。ただしこれは YUM リポジトリーに関連付けられているので、Red Hat社が運営する本来の Red
Hat Network には接続できません。注意が必要です。
[B] YUM の利用
YUM
というパッケージ管理ツールも、インストール直後から利用できるように設定済みです。普段の作業で頻繁に利用するコマンドは以下に紹介しています。詳しく
は関連項目を見てください。
いずれのツールを選択する場合でも、快適に利用できるようにするためには、後述の項目の説明のように設定ファイルを編集する必要がある と思われます。
任意のパッケージを追加するといった補助的な用途でのみ、APT をパッケージ管理ツールに追加することも可能です。
デスクトップ上でグラフィカルな操作ができるので、扱いが簡単です。画面右下に表示される「Up2Date Network
Alert Notification Tool」のアイコンをマウスでクリックすれば、すぐにこのツールが起動します。
Up2Date は、仮想端末(コンソール)からのコマンド入力による操作にも対応します。APT/YUM
同様、パッケージ間の依存性を自動的に解決してくれます。
コマンド | 解説 |
# up2date | グラフィカルな操作でアップデートする |
# up2date -u | 全てのパッケージをアップデートする |
# up2date -i パッケージ名 | 特定のパッケージをインストールする |
# up2date --nodownload パッケージ名 | テスト(シミュレート)のみ実行する |
# up2date -l | アップデート可能な全一覧を表示させる |
# up2date -h | Up2Date のヘルプを表示させる |
これは、仮想端末(コンソール)からのコマンド入力によって利用します。次のような基本コマンドを使って、パッケージの管理を行いま す。*1
設定ファイル /etc/sysconfig/rhn/sources を適当なエディターで編集します。
一例として、34〜40行目をコメントし、
[OS]
[UPDATES]
[EXTRAS]
にそれぞれ複数用意されているミラーサイトの中から、適当なものを追加することができます。MIRROR の部分を実際の URL に置き換えてください。
[設定例]
#yum WBEL3 http://whiteboxlinux.org/pub/3.0/en/os/$ARCH
#yum WBEL3-Updates http://whiteboxlinux.org/pub/3.0/en/updates
#yum WBEL3-Extras http://whiteboxlinux.org/pub/3.0/en/extras
#
#yum-mirror WBEL3 http://whiteboxlinux.org/up2date-mirrors/wbel3-base
#yum-mirror WBEL3-Updates http://whiteboxlinux.org/up2date-mirrors/wbel3-updates
#yum-mirror WBEL3-Extras http://whiteboxlinux.org/up2date-mirrors/wbel3-extras
yum WBEL3 MIRROR
yum WBEL3-Updates MIRROR
yum WBEL3-Extras MIRROR
[OS]
ftp://ftp.esat.net/mirrors/whiteboxlinux.org/3.0/en/os/$ARCH/
ftp://ftp.kspei.com/mirrors/whiteboxlinux.org/whitebox/3.0/en/os/$ARCH/
ftp://ftp.jach.hawaii.edu/pub/linux/whitebox/3.0/en/os/$ARCH/
ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/whiteboxlinux/3.0/en/os/$ARCH/
ftp://ftp.opensourcemirrors.org/linux/whitebox/3.0/en/os/$ARCH/
http://whitebox.phantomhosting.com/3.0/en/os/$ARCH/
ftp://whitebox.wicks.co.nz/pub/linux/dist/whitebox/3.0/en/os/$ARCH/
[UPDATES]
ftp://whitebox.wicks.co.nz/pub/linux/dist/whitebox/3.0/en/updates/
http://whitebox.phantomhosting.com/3.0/en/updates/
ftp://ftp.opensourcemirrors.org/linux/whitebox/3.0/en/updates/
ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/whiteboxlinux/3.0/en/updates/
ftp://ftp.jach.hawaii.edu/pub/linux/whitebox/3.0/en/updates/
ftp://ftp.kspei.com/mirrors/whiteboxlinux.org/whitebox/3.0/en/updates/
ftp://ftp.esat.net/mirrors/whiteboxlinux.org/3.0/en/updates/
[EXTRAS]
http://whitebox.phantomhosting.com/3.0/en/extras/
ftp://ftp.opensourcemirrors.org/linux/whitebox/3.0/en/extras/
ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/whiteboxlinux/3.0/en/extras/
ftp://ftp.jach.hawaii.edu/pub/linux/whitebox/3.0/en/extras/
ftp://ftp.kspei.com/mirrors/whiteboxlinux.org/whitebox/3.0/en/extras/
ftp://ftp.esat.net/mirrors/whiteboxlinux.org/3.0/en/extras/
MIRROR を記述する行を次の URL に置き換えます。
(理化学研究所を設定する場合)
yum WBEL3 ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/3.0/en/os/$ARCH
yum WBEL3-Updates ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/3.0/en/updates
yum WBEL3-Extras ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/3.0/en/extras
インストール直後の初回アップデートの際には、かなりのヘッダー情報(header info.)を取り込むことになるので、動作が重くなりがちです。数分待機しても変化が現れない場合には、一度「キャンセル」ボタンをクリックして終了さ せ、もう一度やり直した方が良いでしょう。この操作だけで、問題が解決する可能性があります。
この Up2Date は YUM リポジトリーを利用するものなので、 YUM を利用している場合もそうですが、途中で固まってしまうという状況は、バグとまでは言えないでしょうが元の Fedora Core に採用されている YUM 同様、時々発生することがあるかもしれません。
デフォルトの /etc/yum.conf ファイルは次の通りの設定となっています。これを参考にして、次項のようにミラーサイトの設定が行えます。
[base]
name=White Box Enterprise Linux $releasever - $basearch - Base
baseurl=ftp://mirror.physics.ncsu.edu/pub/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://ftp.esat.net/mirrors/whiteboxlinux.org/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://ftp.kspei.com/mirrors/whiteboxlinux.org/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://ftp.jach.hawaii.edu/pub/linux/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/whiteboxlinux/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://ftp.opensourcemirrors.org/linux/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
http://whitebox.phantomhosting.com/$releasever/en/os/$basearch/
[updates-released]
name=White Box Enterprise Linux $releasever - $basearch - Released Updates
baseurl=http://whitebox.phantomhosting.com/$releasever/en/updates/
ftp://ftp.opensourcemirrors.org/linux/whitebox/$releasever/en/updates/
ftp://gd.tuwien.ac.at/opsys/linux/whiteboxlinux/$releasever/en/updates/
ftp://ftp.jach.hawaii.edu/pub/linux/whitebox/$releasever/en/updates/
ftp://ftp.kspei.com/mirrors/whiteboxlinux.org/whitebox/$releasever/en/updates/
ftp://ftp.esat.net/mirrors/whiteboxlinux.org/$releasever/en/updates/
ftp://mirror.physics.ncsu.edu/pub/whitebox/$releasever/en/updates/
/etc/yum.conf ファイルを編集すると、国内の高速ミラーを使用して update が簡単にできます。/etc/yum.conf 中の
[base]
[updates-released]
の baseurl を以下のように編集します。
(理化学研究所を設定する場合)
[base]
name=White Box Enterprise Linux $releasever - $basearch - Base
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/$releasever/en/os/$basearch/
[updates-released]
name=White Box Enterprise Linux $releasever - $basearch - Released Updates
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/$releasever/en/updates/
ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/$releasever/en/updates/
これで、yum update で一気にアップデートできます。
オプションとして、FreshRPMS や ATrpms のリポジトリーを参照することはできます。White Box Linux は RHEL をもとにしているため、Red Hat Linux 9 向けのパッケージとの互換性が高いと考えられます。ただ、こうしたサードパーティが提供するパッケージは、追加的なものなので、APT をメインのパッケージ管理として使うことはできません。
WBELプロジェクトからは、次のリポジトリーが公式に紹介されています。
YUM リポジトリー: |
ATrpms http://atrpms.physik.fu-berlin.de/ |
JPackage http://www.jpackage.org/ |
Dag Wieers Apt RPM repository http://dag.wieers.com/home-made/apt/ |
APT リポジトリー (apt パッケージのインストールが必要です。): |
Dag Wieers Apt RPM repository http://dag.wieers.com/home-made/apt/ |
FreshRPMS http://www.freshrpms.net |
#(←この部分を削除) yum Dag http://apt.sw.be/redhat/el3/en/$ARCH/dagそしてターミナルから rpm --import http://dag.wieers.com/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt を実行すると、設定作業は完了です。
[ATrpms] - 理化学研究所 (RIKEN)
http://ftp.riken.jp/Linux/atrpms/
ftp://ftp.riken.jp/Linux/atrpms/
[DAG's RPM Repository] - 理化学研究所 (RIKEN)
http://ftp.riken.jp/Linux/dag/
ftp://ftp.riken.jp/Linux/dag/
[JPackage Project Repositories]
追加パッケージ用にサードパーティのリポジトリーを設定した場合、そのリポジトリーで新しいバージョンが提供されていれば更新対象とな ります。その結果、デスクトップ右下に表示される自動更新通知アイコンが赤く点滅するようになります。
しかし、サードパーティが提供するパッケージ全てが WBEL で正常に機能するかどうかは判りません。自動更新通知アイコンが任意の対象を無視するように設定するには、そのアイコンをマウスでクリックし、「無視した パッケージ」タブから >> を使って 無視したパッケージ に追加します。これで、アイコンを赤色から青色に戻すことができます。
これに替わる方法として、設定ファイル /etc/sysconfig/rhn/sources より、追加したサードパーティのリポジトリーを一時的にコメントアウトしても良いでしょう。
ユーザがデスクトップに保存したファイルは、通常ユーザの ~/.gnome-desktop ディレクトリ以下に置かれることになります。ところがサードパーティの Dag Wieers Apt RPM repository http://dag.wieers.com/home-made/apt/ を YUM リポジトリーに追加して yum update で自動更新すると、GNOME デスクトップ関連のファイルが書き換えられてしまい、ユーザの ~/Desktop ディレクトリが生成されてしまうようです。こうした使い方が本来想定されていないことが原因のように思われます。
つまり、~/.gnome-desktop と ~/Desktop が併存する状態となって、すでに ~/Desktop 以下に保存したファイルは実際に保存されてはいるものの、デスクトップには表示されなくなります。気になる場合には ~/Desktop ディレクトリーを削除しても、その後の運用には支障がないようです。
RHEL3 向けのパッケージは、実際には Red hat Linux 9 向けのものとほぼ同一(99%同一)とされるため、WBEL3 は RHL9 との互換性が広く認められます。このため、Fedora Extra Project が RHL9 に用意している追加パッケージなら APT/YUM で利用可能です。 RHL9 用として Rpmfind.net や rpmSEEK.com にある RPM/SRPM の豊富な資産が活用可能です。
標準設定では、日本語入力・変換は Fedora Core 1 や Red Hat Linux と同様、kinput2 + canna の組合せです。
ただし、ユーザのディレクトリにある ~/.canna ファイルの設定は次のとおりです。
(use-dictionary
"gcanna"
"gcannaf"
"chimei"
; "iroha" ←60行目のコメントは外した方が良いかもしれません。
"fuzokugo"
Redhat Linux 9 の方法でインストールすると iiimf-1-2.i386.rpm
が、im-sdk-20030118-6 と衝突します。
コンソールに入り以下のように im-sdk を削除した後インストールしてください。
# rpm -e im-sdk
# cd /mnt/cdrom
# ./install_atokx
また以下の HP にある2つの patch(iiimとatokx)を当てておきます。
http://support.justsystem.co.jp/faq/jspupdate.asp?pid=0126&sc=35
続いて kinput2 に ATOK が使えるよう設定します。下の HP を見て、 xinput を Redhat Linux 9 と同じ設定にしてコンソールを終了します。
http://faq.justsystem.co.jp/faq/1003/app/jsfaq.jsp?22055+0126
そして任意のユーザーでログインすれば使えるはずです。
インストール方法は、Red Hat 9 の方法に準じます。次のようなメッセージが出るかもしれませんが、そのまま作業を続行できます。
あなたがご使用の OS は Red Hat Linux だと思われます。
しかし、OS のバージョンが 9 または 9.0 ではありません。
上記バージョン以外では動作確認されていません。
インストール作業を続けてよろしいですか? (y/n) : y
稼働中の jserver があります。強制終了させてもよろしいですか? (y/n) : y
なお、新製品となる Wnn 8 が近々ベンダーよりリリースされる予定となっています。