HOME/ Distributions / ScientificLinux-FAQ / Tips
Nightly YUM Update あるいは YUM automatic updates と呼ばれているこの機能は、OSのアップデートを手放しで実行可能とするので、ネットワークに常時接続しているシステムにとっては非常に便利です。コン ソール(端末)からその都度マニュアルで YUM コマンドを実行し、システムのアップデートを行う必要がありません。
実際のアップデートは、ダウンロードサーバーに負荷が集中しないようにするため、アットランダムに実行されるように設定されています。詳しくは yum: security update policy question を参照してください。こ ちら も参考になるでしょう。
いいえ。インストール直後の初期設定では、kernel、openafs 関係のパッケージは自動アップデートの対象から外されています。
初期値を変更したいときは、/etc/yum.d/yum.cron.excludes を開き、その記述を書き換えてください。インストール直後は、次のとおり記述されています。
exclude=kernel* openafs*
/etc/yum.d/yum.cron.primary または /etc/yum.d/yum.cron.secondary に記述されたサーバーから優先的にダウンロードされるので、任意のミラーサーバーを利用したい時は、まず /etc/yum.d/yum.cron.primary で指定します。
はい。アップデート実行時のログは、次のファイルで確認できます。
/var/log/yum.log
このログファイルには、マニュアルでアップデートした記録も含まれています。
APT を利用している場合にも、自動アップデートを実行させることが可能です。
以下は、Scientific Linux 4.1 の実行例です。
# apt-get install apt-autoupdate
Reading Package Lists... Done
Building Dependency Tree... Done
The following extra packages will be installed:
apt-scripts (1-5.SL)
The following NEW packages will be installed:
apt-autoupdate (1-5.SL)
apt-scripts (1-5.SL)
0 upgraded, 2 newly installed, 0 removed and 8 not upgraded.
Need to get 17.0kB of archives.
After unpacking 25.0kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n] y
開始するには、次のコマンドを実行します。
# /sbin/chkconfig --add apt-autoupdate
# /sbin/service apt-autoupdate start
インタラクティブに実行するには、次のコマンドを実行します。
# /sbin/apt-autoupdate
終了(停止)するには、次のコマンドを実行します。
# /sbin/service apt-autoupdate stop
# /sbin/chkconfig --del apt-autoupdate
/etc/sysconfig/apt-autoupdate というファイルをテキストエディタで開いて、時間や実行方法等の設定変更ができます。
可能ですが、Up2date の利用は推奨されていません。SL 4.x では、すでに代替機能がリリースされています。
[SL 3.0.x の場合]
SL 3.0.x 標準のパッケージ管理ツールは、YUM、YUMI、APT、Synaptic が想定されています。WBEL / CentOS
で採用されているような Up2Date Network による利用を希望する場合には、up2date-4.2.57-2.i386.rpm
および up2date-gnome-4.2.57-2.i386.rpm を YUM で追加インストールしてください。
これで、コマンドラインからの利用は可能です。
[SL 4.x の場合]
SL 4.x 以降のバージョンにおいては、 Yum Extender (YumEX) がオプションで利用できます。Up2Date
が含まれるようになったので、利用できるようにはなっています (SL 4.0
テスト版以降、実装済み)。この理由はリリースノートで、主として元のベンダーがデフォルトのツールとして付属している関係から、パッケージ間の依存関係
を変更しないための措置であると説明されています。
scientific/41/i386/contrib/RPMS/yum より次のパッケージをインストールすれば、デスクトップに更新通知アイコンを追加できます。
yum-2.4.0-2.SL.noarch.rpm
yumex-0.42-1.0.noarch.rpm
yumex-applet-2.1-1.i386.rpm
2005.11.06 現在、contrib ツリーに用意されているので、次のコマンドを実行すればインストールされます。この詳細情報は、Subject: New yum in SL41 contrib に見つかります。
# yum --enable=sl-contrib update yum\*
# yum --enable=sl-contrib install yumex\*
# yum install rhn-appletrhn-applet の自動更新通知機能は、アップデータのタイムリーなリリースを知る手段として便利です。
[SL 3.0.x の場合]
# yum install yumiインストール後 YUMI を起動するには、
# yumiとします。
# synaptic
[SL 4.2 の場合]
# yum install yumexSL 4.0/4.1 で利用するには、yum-2.4.0 へのアップグレードが必要なため、contrib リポジトリより次のパッケージをインストールします。*1
# yum install yum yumexインストール後、デスクトップから [アプリケーション] > [システムツール] > [YumExtender?] で起動できます。YumEX は起動に時間がかかるので、Synaptic の方がずっと機能的に優れています。
DAG's RPM Repository がアドオン・パッケージとしてミラーされています。日本国内の高速ミラーを指定した方が快適に利用できます。これらパッケージの中には、GUI 管理ツール Synaptic や Smart-GUI、 日本語メーラー Sylpheed を始めとして役立つパッケージが多く含まれています。
[YUM を利用する場合]
/etc/yum.conf ファイルを開き、下記を追加してください(RIKEN ミラー)。
[dag]
name=DAG rpms
baseurl=ftp://ftp.riken.jp/Linux/dag/redhat/el4/en/$basearch/dag/
#[dag]
#name=DAG rpms
#baseurl=ftp://ftp.scientificlinux.org/linux/extra/dag/redhat/el3/en/$basearch/dag/
baseurl=ftp://ftp.riken.jp/Linux/dag/redhat/el3/en/$basearch/dag/
[APT を利用する場合]
/etc/apt/sources.list.d ファイルを開き、下記を追加してください(RIKEN ミラー)。
### Dag RPM Repository for Red Hat Enterprise Linux
rpm http://ftp.riken.jp Linux/dag/redhat/el4/en/i386 dag
### Dag RPM Repository for Red Hat Enterprise Linux
rpm http://ftp.riken.jp Linux/dag/redhat/el3/en/i386 dag
ATrpms サイトからも、Scientific Linux用のアドオン・パッケージが利用できます。
リポジトリーの設定は、上記項目に習って行なってください。
関連項目 サードパーティ リポジトリの利用 - Fedora Extras を見てください。
公式サイトから配布されるセキュリティアップデートを適用する時、サードパーティのアドオンパッケージが利用可能に設定されていると、それも同時に 取り込まれます。つまり、アップデートでは、パッケージのバージョンは全て最新のものに置き換わることになります。
しかし、サードパーティのアドオンパッケージが確実に動作する保証はありません。公式リリース同様に検証されているとは限らないので、不用意にイン ストールするとシステムとの整合性が保てなくなる恐れが生じます。
そこで、この問題に対処するために、複数のパッケージ管理ツールを使い分けるのが実際的です。Scentific Linux では APT と YUM が標準で提供されているので、一方をセキュリティアップデート専用で利用し、他方をアドオンパッケージ専用として利用することで上手く対処できます。
バージョン 4.x 場合には、グラフィカルツール Yum Extender で提供されている機能を使って、リポジトリーの切り替えを瞬時に行なうことも可能です。
x86_64 (for Opteron) で使用すると不具合が発生した報告が公式メーリングリストに挙っています。i386
の場合、特に問題は無いようです。
次のユーザーメーリングリストを参照してください。
なお参考までに、Scientific Linux の派生ディストリビューションである CERN Linux では APT がデフォルト(標準)で機能するように設計されています。しかし、APT-RPM の機能的な制約から、次期リリースでは見直されるかもしれません。
"Giving that apt for rpm is not developped anymore ..
since Mandrake took over Connectiva ...
(plus it does not understand multilib archs like ia64/x86_64
etc ..)
We at CERN start thinking about migrating to yum for
next SLC version(s) (SLC 5 most likely)"
はい。標準でインストールされている GGV (Gnome Ghostview) を使って開いてください。 GGV を起動させるには、デスクトップより [アプリケーション] > [グラフィックス] > [PostScript? Viewer] を選択します。
デフォルトで立ち上がる PDF ビューワー (GNOME PDF Viewer) を利用すると、日本語文書が表示できないことがある(十分に対応していない)ので、日本語の部分が空白となってしまうことがあります。
広く一般的に利用されている Adobe Reader を利用することも可能です。その場合には、 RPM バイナリーを入手してインストールするのが最も簡単です。FAQ/ApplicationMisc/AdobeReader? にある手順に従って設定してください。7.0 日本語版をインストールすれば、文字化けの発生をほとんど心配することなく快適に日本語 PDF ファイルを扱うことができます。
OS が起動するとき、sendmail, sm-client の箇所の処理に異常に時間(5分前後あるいはそれ以上)がかかることがあるかも知れません。一般ユーザーが Sendmail を利用することはまずありません(サーバー利用を除く)。
Red Hat Linux 9 系統ではデフォルトで sendmail が自動起動しますが、不要なサービスは極力実行しないことが大切です。起動時 sendmail が停止するように設定するより、sendmail を削除しても構いません。sendmail は、ユーザーがメーラーを使うやり取りには直接関係しないソフトウェアです。
もしこの問題が発生した場合には、rootで apt-get remove sendmail と実行して、このサービスを削除すれば、次回より迅速に起動可能となることでしょう。
ps -ef | grep sendmail と実行することで、サービスが停止されたことが確認できます。
GNOME にユーザーログイン時、「localhost.localdomain の URL が見つかりませんでした。そのため、GNOME が正しく動作しなくなるおそれがあります。/etc/hosts ファイルに localhost.localdomain を追加することでこの問題を解決できる場合があります。」というメッセージが出ることがあります。
この場合には、とりあえずログインした後でそのメッセージに従って /etc/hosts ファイルに localhost.localdomain を追加し、システムを再起動させることで正常に復帰できる可能性があります。この現象が発生するかどうかは、お使いの環境に依ります。