uim-Anthy は標準でインストールされます。したがって、何も追加設定を行う必要はありません。ただし、最小構成でインストールした場合は、 uimu、uim- anthy などを任意に追加インストールします。
Etch では、日本語入力環境の設定が Sarge の場合より簡単になっています。
$ set-language-env
コマンドを使用したり、‾/.xsessionの設定ファイルを作成したりする作業が不要となりました。これは、im-switch
が新規導入されたためです。
次のコマンドを実行してください（パッケージの依存関係変更により、実行コマンドが簡略化されました）。
# apt-get install scim-anthy kasumi
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
以下の特別パッケージがインストールされます:
libscim8c2a scim
提案パッケージ:
scim-uim scim-pinyin scim-hangul scim-chewing scim-m17n scim-prime scim-skk
scim-canna scim-tables-additional scim-tables-ja scim-tables-ko
scim-tables-zh
推奨パッケージ:
scim-gtk2-immodule
以下のパッケージが新たにインストールされます:
kasumi libscim8c2a scim scim-anthy
アップグレード: 0 個、新規インストール: 4 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
2162kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に追加で 5980kB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? y
インストール後再ログインするだけで、環境設定は完了します。
日本語入力開始は、Ctrl + スペースキーです。半角／全角キーに変更することも容易に行えます。
$ cat /etc/locale.gen | grep ^ja_JP日本語のロケールはユーザーが任意に設定できますが、新しい d-i でインストールした場合、ja_JP.UTF-8 が標準のロケールとして設定されます。
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8
日本語入力環境には、SCIM-uim-Anthy を選択選択することもできます。
# apt-get install scim-uim
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
以下の特別パッケージがインストールされます:
scim
提案パッケージ:
scim-pinyin scim-hangul scim-chewing scim-m17n scim-prime scim-anthy
scim-skk scim-canna scim-tables-additional scim-tables-ja scim-tables-ko
scim-tables-zh
推奨パッケージ:
scim-gtk2-immodule
以下のパッケージが新たにインストールされます:
scim scim-uim
アップグレード: 0 個、新規インストール: 2 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
883kB 中 33.8kB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に追加で 2114kB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? y
「im-switchは、FedoraCore?で 使われている入力メソッドフレームワークを部分的にDebianに移植したものです。
Debianでは多様なバックエンド、入力メソッド(XIMやIMmoduleなど)がありますが、その代償として「デフォルト」がな く、各ユー ザーが手動で環境変数や‾/.xsessionを編集しなければなりませんでした。
im-switchのフレームワークに則った入力メソッドパッケージはim-switch管理下のalternativeの1つとな り、これによっ て優先度の高い入力メソッドパッケージが自動的に「デフォルト」の入力メソッドになります(im-switchで変更可能)。また、デ フォルトとは別の入 力メソッドとは違うものを使いたいユーザーも、im-switchコマンドを使って変更できます。」
$ im-switch -h
Input Method Switcher 0.3+debian1
Usage:
/usr/bin/im-switch [-z lang] -s inputmethodname
to set a specific input method for the language
/usr/bin/im-switch [-z lang] -a
to revert to the default input method for the language
/usr/bin/im-switch [-z lang] -l
to list current settings and available input methods for
the language, and also all the available languages
/usr/bin/im-switch -h
to show this help
The "LANG" argument of -z takes the form "ll_CC" and is used to override
the current language with ll_CC instead: eg "-z ja_JP"
$ /usr/bin/im-switch -l
xinput-ja_JP - status is auto.
link currently points to scim-anthy
none - priority 10
scim-anthy - priority 50
Current `best' version is scim-anthy.
=======================================================
The following languages have been configured to use input methods:
ja_JP
Debian Etch でも、Debian Sarge 以前の場合同様、 set-language-env コマンドを使った日本語設定が可能です。kinput2-canna で日本語入力設定したいとき利用できます。
$ set-language-env
ただし一般的には、im-switch が非常に上手く出来ているので、im-switch で設定することを推奨します。
$ set-language-env -h
Print help message in your language...
1 : be (Bielaruskaja,Belarusian)
2 : bg (Bulgarian)
3 : ca (Catala,Catalan)
4 : da (Dansk,Danish)
5 : de (Deutsch,German)
6 : es (Espanol,Spanish)
7 : fr (Francais,French)
8 : ja (Nihongo,Japanese)
9 : ko (Hangul,Korean)
10 : lt (Lietuviu,Lithuanian)
11 : mk (Makedonski,Macedonian)
12 : pl (Polski,Polish)
13 : ru (Russkii,Russian)
14 : sr (Srpski,Serbian)
15 : th (Thai)
16 : tr (Turkce,Turkish)
17 : uk (Ukrajins'ka,Ukrainian)
Input number > 8
使い方: set-language-env [オプション]
-l 言語 : 言語を指定する (なければメニューから選ぶ)
-h : このヘルプメッセージ
-v : 実行時の詳しい情報を表示
-s : サポートされている言語の一覧を表示して終了する
-r : 全ての設定を消去する
-N : 別の set-language-env を fork しない (内部で使用する)
-c : 言語ごとの文字 (漢字など) を使わない (内部で使用する)
-C : 言語ごとの文字 (漢字など) を使う (内部で使用する)
-E : /etc/skel ディレクトリを設定する (ルートユーザーのみ)
[Enter] キーを押してください。終了します。